【雑記】「新しい免疫入門」

query_builder 2024/05/23
雑記
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Mリーグが終わっちゃったので、しばらく夜は読書だ。

今日の一冊は先週発売された「新しい免疫入門 第2版 免疫の基本的なしくみ 」。


免疫学の本は7~8冊読んでるだろうか?(あんた、不動産屋だよね?(^^;)) (アマゾンはこちら。)


免疫学の本を読んで、いつも素晴らしいと思うのは、免疫にはアクセルとブレーキがちゃんと備わってるってとこなんだ。

炎症性のサイトカインがあれば抗炎症性のサイトカインもある。

キラーT細胞があれば制御性T細胞がある。

ヘルパーT細胞もTh1、Th2、Th17と多様でそれぞれ役割が違う。


この本では自然免疫から入り獲得免疫へとストーリー仕立て。

興味深かったのはセンサーであるTLR(トルライクレセプター、トル様受容体)について詳しく書かれてた。 その箇所を引用しよう。


「同じCpG配列でも、ヒトのものと病原体のものでは大きなちがいがある。ヒトのCpG配列には「メチル化」という修飾がほどこされている。一方、細菌やDNAウイルスのCpG配列はメチル化されていない。TLR9は、この非メチル化CpG配列を認識するのだ。」

(C、Gはシトシン、グアニンね。)


カリコのやってた研究では非メチル化のmRNAだとTLRに見つかって炎症性サイトカインが放出されたちまち自然免疫の餌食になっちゃう。

そこでTLRに認識されないようにメチル化したのかな?


それとシュードウリジン、LNPに包んで全身細胞に到達、侵入、スパイク大量産生!やったぁー!

ちなみに一本鎖RNAを識別するのはTLR7と8ね。


抗体の働きとしては中和活性とオプソニン化だけに言及。

オプソニン化の例えはこの本では、よくある"ふりかけ"じゃなく「ほどよく焼けたステーキに最高のソースがかけられたようなもの」だそう。

美味そう!


これなら食細胞のマクロファージや好中球も食欲が出るよね!

抗原がステーキでステーキソースが抗体のFc領域だ。


こんどの不動産協会の会合でワクチン打っちゃった社長連中に教えてやろう。 がははは!(いい迷惑だね。(笑))


この手の本、本に依って用語がバラバラなんだよね。ちょっと初学者にとっては戸惑うところ。

B細胞から変化する形質細胞のことはこの本ではプラズマ細胞。

TCR(Tセルレセプター)やBCR(Bセルレセプター)じゃなくT細胞抗原認識受容体。

また液性免疫って言ったり体液性免疫って言ったり。

IL-6、INFγ、、、っていきなり書かれても。

インターロイキン6、インターフェロンガンマってカナを振って!


新書なんで図解等は少なかったけど、専門書よりはサクサク読めるよ。

免疫学の入門書として全体像を掴むには最適だ。

皆さんも読んでみてね。 人体の素晴らしい仕組みに感動するぞ!


昼メシは花小金井のじゃいあん!

こちらGラーメンは890万円なり!

野菜マシでこの程度だからG系初心者にとっても安心だ。

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